決算整理前残高T/Bの借方原価の合計額は試送前と変化はなかった。
試送前T/Bの借方にある商品の勘定は,繰越商品(期首),試用品(期首),仕入(当期仕入),つまりP/L上の期首商品と当期仕入だから,その合計額に変化がないのであれば決算整理前残高T/Bの借方原価の合計額1,300円はP/L上の期首商品と当期仕入の合計額である。
通常,期首手許商品と期首試用品は資料に示されているので,当期仕入は差額で求めることになります。(資料に期首試用品が示されていなければ,期首試用品はなかったと判断する)
期末一括法の場合は,決算整理前残高T/Bの試用品勘定が期首試用品と当期試用品の合計額ですので,次の等式が成り立ちます。
T/B試用品勘定(期首試用品+当期試用品)=試用品売上原価+期末試用品
ここで,試用品売上原価を算定すると差額で期末試用品を求めることが出来ます。
反対に,資料に期末試用品が示されている場合は,差額で試用品売上原価が求めることが出来ます。
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